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答えは船外機の中にありました。

皆様、ご機嫌いかがでしようか。

娘から誕生日プレゼントにワインをもらいました。

休みの前の日にしっぽり頂くことにします。

Honda V6の修理をしています。

取扱い方に問題はないのに、事故的な状況から故障に至った不幸な感じです。

しか~し、ホンダの船外機はなかなか故障しないので、

ここまで分解するのは何か月ぶりかな?

おっと、ピストンにモリブデンコーティングしてあります。

(ピストン側面の黒に白斑点のところ)

こんなところにも「高耐久のHonda」らしさが有りますね。

オーナー様のOKが出たので、部品の手配に入ります。

頑張ります!

別件、常連様のご紹介で6月に修理に来た

Tohatsu MFS9.8A3のお客様より「アイドリングが安定しない」と

お電話を頂きました。

前回の修理後、使っていないのに、しかも月一でエンジン始動はしていたのにと、

「何でやねん」というオーナーの心の叫びがどこからか聞こえてきそうです。

お持ちいただきエンジンを掛けると、高回転では回り続けますが

低回転にするとエンストします。

典型的なキャブレターのスロージェットのつまりの症状です。

聞けばキャブレターのガソリンを抜かなかったかもしれないご様子でした。

お客様にご説明をしたら、速攻でご理解いただきまして助かりました。

たまに、お電話で長い時間、「謎かけ問答」をされる方が居られて

非常に大変、超~困ることが有ります。

「エンジンがたまにエンストするが、原因はAか?」

「Aかもしれませんね」

「私はきちんと取り扱っているが、なぜAになるのか?」

「Aかどうかは船外機を診断してみないとわかりません」

「ではBという可能性はないのか」・・・・・・誰?

答えはすべて、船外機の中にあります。

さらに、謎かけをしても故障は直りません。

そして、お電話での修理相談はお断りしております。

(HPよりメールのお問合わせには他社販売機でもわかる範囲ですが

お答えしています)

9.8のお客様、修理中のV6エンジンを横で見たので「いつでもいいですよ」とのことですが

ちょうど分解が終わって、次は部品が来てからになるので

帰られてすぐ分解に入ります。

「やっぱり・・・」教科書のような故障です。

答えは船外機の中にありました。

ここ、すごく穴の直径が狭いです。

私の持っているキャブレターの掃除器具の一番細いヤツで通りました。

細いということは、詰まり易い?

当然、他の部分も確認の意味を込めてクリーニングをします。

直りました。

次は出張修理で・・・以前お世話になっていたお店が持込しか

修理してくれなくなったとのことで、持ち運びできない取付なので

出動しました。

実はこのYamaha F25Dも3月に修理に行っていて

そのあと10月になって使ったら、

初日、次の日は動いたが

3日目は動かなくなったと、言葉では言われませんが

無言の「修理してから使っていないのに、なぜ」が

これも、どこからか聞こえてくるようなケースです。

現地に行くと、確かにエンジンは「ブス、ブス」とは言いますが

まったく始動できません。

Yamaha船外機でたまに出くわす「スパークプラグの故障」かと思って

新品のプラグを入れてみますが、状況変わらず。

症状の確認は、いろいろ試して、そこからわかったヒントを元に

探偵のように推理をして、また試して答えに数ミリずつ近づいていきます。

プラグをはずして老眼鏡をかけて観察すると、ごくわずかですが

水滴がついています。

「おおっ、やっと海の神様からヒントがもらえた。」

水滴が付くということは

①燃料に水が混じっている。

②ヘッドガスケットが抜けている。

等が怪しくなります。

お客様にバケツをお借りして、燃料タンクの中身をぶちまけると

「ありゃりゃ~」

バケツの底の方の濃い茶色は、沈殿した「錆の混じった水」です。

たぶん、タンクの底にから数ミリは水、水水、水水水ですわ。

「世界のYamaha船外機」も、水では走りません。

燃料フィルター兼油水分離器は水が満タンで、ギブアップしていました。

「2日間はなんとか頑張ったんやね、3日目に満水・・・俺はわかってるよ・・・」

涙を誘う情景です。

タンク、ホース、エンジン内のホース、燃料ポンプ等丁寧に掃除して

エンジンを始動させました。

水を食らっていたので、なかなか始動せず、掛かっても

バルブの当たり面が錆びてしまっていたのか少し振動をしていましたが

オーナー様に「バルブが気になるので少し長めに運転します」と言って

数十分、少し回転を上げたり、クラッチを入れたりして

(バカみたいに「ブンブンブブブン」や「パオ~ン」はしません、

ゆっくり動作で労りながら吹かしたり緩めたり・・・

えっ、昔は「ブンブン・・・してたやろって?」

さぁ、どうでしょう?

回転がスムーズになってきたので、終了と、いたしました。

今回も答えは船外機と・・・そして、燃料タンクの中にありました。

午前中で帰れて良かった~

秋になって、新品船外機の問い合わせとともに

出張の修理や点検のご依頼が増えてきました。

今日も、猫とまったりしながら、良いお酒が飲めそうです。

修理をご依頼いただきました皆様、有難うございました。

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