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直径の太さの違いとBF150AK2の鬼加速

皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか。

本日は午前中から新品BF2DHの納品や修理機の預かりなど

ありまして、バタバタいたしました。

DSCF2421

で、昼食後は今週初めからの疲れが出たのか、

30分ほどZZZZZZZZZと船を漕いでおりました。

そう、今週もすごくハードな2泊3日の出張作業のスタートでした。

お別れに行けず、ハートブレイクなスタートでもありました。

ハードなので3日間助っ人Aさんにも同行してもらって・・・

まず1日目のミッションは「ハンドルが重いのを何とかしてほしい」でした。

中古でボートを買ったが、他社250馬力のハンドルが重すぎて・・・

いつものユニカス工業の頼りになる営業Iさんに相談します。

「なになに、現在のシリンダM型が・・・Y型が・・・」

なんと調べてもらうと、シリンダーが30か32のようです。

う~ん、何もなくても、重いはずです。

ひょっとしたらグリスの種類の入れ間違いとか塩噛みで

首振りも重くなっているかもしれないですし。

なのでパワーのあるMHS-36VXをオーダーして交換しました。

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新しいのと古いので、シリンダー直径の太さが全然違います。

(この写真だと、肉眼ほどはっきりわからない???)

ひょっとしたら2スト200ぐらいが付いていたまま

船外機だけ4スト250馬力に換装していたのかもしれませんね。

きれいな船なので、慎重に交換作業を進めます。

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狭い船内を工夫してホースも入れ替えて、

何とか1日で作業を終えることができました。

有難う営業Iさん、軽くなったよ。

次の日は2スト175馬力の付いていた重めの25ftボートに

BF150AK2を換装する作業です。

こちらはメカニカルステアリングだったのですが、

主機換装のついでにユニカスMHS-32VHもセットさせていただきました。

DSCF2417

油圧操舵機をセットし、船外機のレスパーツを付けていたら

BF150AK2が届いたので、他の作業を中断して

主機のセットを行います。

私が絶大な信頼をしているBF150AK2君。

いつも運転4000時間を軽く上回る耐久性と、

どんなに重いボートも瞬間に立ち上げる加速装置BLAST

4900rpm以上でぐんぐん伸びる可変バルブシステムのVTEC

クルージング回転域で稀薄燃焼節約運転するECOmo

クラスでも排気量が小さい方ですがパワーは負けず、

クラスでも排気量が小さい方なので燃費が良い、

そして壊れず・・・

ちなみに充電容量(発電量-自己消費量)もクラストップです。

DSCF2420

しかし・・・ボートの所有者さんは、商談中から

少し不安を隠せず・・・

「2スト175から4スト150の換装」

言葉では言われませんが、ずっと顔に書いてあります。

「走り、大丈夫なの???????????」

商談中から「最高速は落ちますよ、それなりに」

「最高速は落ちてもいいんです・・・・・・・」

すいません、不安なんですね。

私の心は、余裕なんです、すいません、絶大な信頼がありますから。

で、2日目は18:30まで作業して、終わりました。

3日目は朝から、残りの艤装を終えて、各部ミス無いかチェクし、

試運転に入ります。

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いつもは私とAさんの2人ですが、

本日は不安なオーナー様も飛び乗られて出航しました。

あて舵をしないとまっすぐに進まない強風です。

ウサギが飛んでいます。

釣りなら出ません。

試運転は、待ってくれません。

徐々に加速をさせて、各部問題ないか確認します。

オーナーの不安もほんの少しですが、緩くなっているようです。

その不安を完全に払しょくしていただくため、

「急発進しま~す」と宣言します。

いつも一緒に乗っていて、何を意味するか知っているAさんは

腰を落とし、ハンドレールをキツく握ったとのことを

後で知りました。

オーナーは、片手をポケットに立ったままです。

完全に停まっていたボートのリモコンボックスは

私の右手によって垂直から水平まで一瞬で90度倒れました。

と、その瞬間、

加速装置のBLASTが点火時期を最高加速モードに可変し、

インジェクターはこれでもかとガソリンをぶちまけ噴射して、

BF150AK2は、たぶん、もともとの175馬力を大きく超える

鬼のような加速を開始しました。

オーナーは予想外の、今までになかった加速にボート後部までぶっ飛んでいきかけ、

その途中でAさんに片腕をつかんで助けてもらったそうです。

(Aさんの帰り道談)

私は「急発進しまーす」と宣言しているので、まっすぐ前をみて

BF150AK2の最高の加速を堪能していました。

ひゃー、最高。ブインブイン~

海面一面あちこちにぴょんぴょん飛びまくっている白波ウサギを

まるでひき殺し虐殺するかのように、ボートは船首を小刻みに振りながら

ウォォォォ~加速をやめません。

そのうちVTEC領域に突入し、バルブが可変し、さらに伸び続けます。

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完全に、オーナー様、完全に笑顔です。

帰港の途中でオーナー様の上司様から電話がかかって来て

走りの事を聞かれています。

「全然大丈夫」と答えておられましたよ。

マリーナへ帰って、取扱説明を実施して、

「説明書通りにきっちり使ったら、滅多に壊れません」と言って

帰路に付きました。

こんなコロナ過中なのに最高に気分の良い納品/進水式をさせていただきまして

買っていただいたお客様には本当に感謝です。

良いものを作ってくれた細江工場の人にも感謝です。

設計し、日々改良をしていただいている方々にも感謝です。

「売らないと見捨てるよ」と無言の圧力をかけてくる

メーカー営業様には、いつもプロペラ選択のご指導もいただき

本当に感謝申し上げます。

さて、次に納品(セット)するのは、何でしょうか?

予定では・・・

その前に、BF90DK0とBF150A4の2台の定期点検も

入っております。

忙しいおかげで親友が亡くなったことの気も紛れています。

では、本日はこの辺で。

 

 

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