無限地獄と2すと8と9.8馬力
皆様。ご機嫌はいかがでしょうか。
最近は判断の難しい船外機の修理が色々入ってきていて
時間が掛かっています。
それに輪をかけて、作業中に電話がいろいろと掛かってきて
作業→手が止まる→作業→手が止まるを1日に何十回も繰り返し
おとといと昨日は夕方以降しか作業できていません(泣)
お預かりしているHonda BF2DHですが友人に焼き付いたと言われたと・・・
でもアイドリング運転はさらっと出来ているんです。
しかし、試運転していると、プラグがうっすらススけてきて、
一番いやな症状です。
現在、新品のプラグを入れて繰り返し運転していますが、
やはり同じで・・・もう分解しかないか?
次は2ストロークのYamaha 8CMHと
Tohatsu M8Bです。
2台ともジオング・・・首を外しています。
両方とも軽くて人気がありますが、すでに生産中止になっています。
(Mercuryは販売中ですのでほしい人は販売可能ですよ。)
両方とも、かなり年季が入っているのですが、
Tohatsu M9.8Bの方は何と高額部品のパワーユニット
(ショートブロックASSY)の交換を選択されました。
なんと今年お二人目です。
どうしてもこれが使いやすいので、復活させたいとの事です。
作業は簡単なので、工賃は安くしておきます。
高額部品の注文でポチっとするとき緊張しましたよ。
Yamaha 8CMの方も、軽さと馬力で手放せないと
どうしても修理してほしいとのことです。
試運転をしますが、暖気終わっても、いつまでたっても白煙がモクモク出て
お隣さんに怒られそうで心配します。
温度を測ると、他の船外機ならなんてことないのですが
この年式では無限地獄の始まり、低温です。
「うわーサーモスタットが壊れている~」
なぜ無限地獄かというと、これくらいの年式の船外機は
メーカー問わず、海で使っていたらボルトが折れまくるんです。
お客様あきらめてくれないかと思って、電話で
大雑把ですが予算を伝えます、が、高くても進めてほしいと(泣)
何やら最近、知人に譲ってもらったとのことです。
さあ、無限地獄の列車に乗った私の旅が始まりました。
分解を始めようとしたら、いやなもの目に入ります。
「なんだーこのパテもりもりは~誰~」
何と、私は奇跡的に他のネジを折らずに済んだのに
私より先にボルトを折っている誰かがおられました。
まるで「無限地獄へようこそ」と誘われているようです。
ここはアンダーカウルの淵より下になるので、
ネジを砕く為のドリルが入りません!!!
だから、あきらめてパテでモリモリしたのですね、
地獄へ誘う誰か様!
パワーユニット(ショートブロック)脱着確定です。
サーモスタットは開いたまま死んでいました。
これではエンジンがいつまでたっても設計温度まで
温まらないので、不調になりますよね。
下のネジが折れてなかったら、地獄回避できたのに(泣)
恨めしそうにサーモスタットを見る私・・・
いったい何年交換してなかったんや。
もしくは強烈なオーバーヒートでサーモスタットが
死んだのか?
パワーユニット降ろす時点でボルトが3本折れました。
夜の作業でイライラしてたので、写真撮るの忘れてました。
冷却通路が塩だらけだったので、排気側ウォータージャケットの
カバーを開けようと思ったら、2本折れました。
元々折れていたのを含めて、6本のネジ折れ地獄です。
想定以上の本数に在庫していたリコイルの玉が無くなって
中断したり、
必死で折らないように外してみたり・・・
1本は取れましたが、1本折れました。
ちなみにこの2本のネジのバズシと穴の修正時間は
全部で2時間です。
BF2馬力が数台、定期点検整備できます。
そこまでしても、2ストの8馬力や9.8馬力に乗り続けたい方は
多いのですね。
とか書いているうちに、一番初めに書いたBF2DHのお客様より
かかった費用は出すので全部バラばらにしてほしいと
お電話を頂きました。
なら、答えを出すのは早くなるかもです。
頑張ります!
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