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水没なので、帰れま10!

皆様、ご機嫌はいかがですか。

阪神高速が混んでおります。

いつも通りなのか、G20の影響なのか?

こういうときは混んでる方に動かないほうがよいですね。

昨日、キャブを新品にするか、湖まで持って行って

試運転するか悩んでいる20馬力の修理をしていたら、

水没したと緊急のご来店がありました。

持ち込まれたのは、Tohatsu MFS2Bでした。

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中古で船体と共に購入後、初航海で転覆したとのことです。

気の毒で、それ以上詳しくは聞けず・・・

全部バラバラの高いコースと、オイルで何度もうがいする

安いコースをそれぞれ、長所短所説明し・・・

お客様、念には念をで全部バラバラコースを選ばれました。

賢明なご判断です。

他の修理機もあって本来は順番どおりなのですが、

水没は一刻を争うので、すぐに作業に入ります。

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キャブレターには海水が残っていました。

できる限り水分は除去しましたが、これでも

内部で塩が固まっていた場合はお許し下さい。

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できる限りは、手を尽くしております。

水分を取らずにエンジンを掛けて、万が一

クランクやコンロッドのメタル部が「かじる」と

後のち高額修理になるので、いきなりバラしていきます。

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約24時間しか経っていないのに、すでに

バルブやロッカーアームが錆びております。

ここにも海水が・・・

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シャフトが抜けるとき、ワキからはいったのか?

シールを突破されて水没時に入ったのか?

エンジンが掛かったまま水没したとの事なので、

ウォーターハンマーを起こし、何か壊れているかと心配していました。

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プッシュロッドも曲がっていません。

あとでわかったのは、フライホイールのキーが

少し怪しい?犠牲になって他が助かった?

クランクシャフトのベアリングに錆びてもらうわけには行きません。

うっすら錆がありますが、除去して、エアで水分を飛ばします。

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そのあとオイルを塗っておきます。

もう21:00、いつもなら帰って家に居る時間ですが、

水没なので、まだやめられません。

ああ~お腹がすいた~

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シリンダー内部にも当然海水が。

これでも、お客様は必死でクランキングして水分を

除去された後です。

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これらもたった1日でこんなに錆びております。

昔、他店を訪問時、錆でスプリングが破断しているのを

見たことがあります。

どうしようか迷いましたが、価格見たら¥150‐だったので

念のため交換しておきますね。

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パワーヘッドバラバラになりました。

水分を除去し、オイルを塗布して部品が届くのを待ちます。

中古ということなので、ピストンリングを交換しておこうかと

調べましたが、メーカー欠品中なので、

オーナー様、そのまま行きます。

私の経験ですが、完全水没後にオイルうがいだけで復帰させた

4ストローク船外機は、数年経たあと、

「そういえば、あの●●馬力、見当たりませんが・・・」

「頭から異音がしたあと、約1ヶ月で・・・」

みたいなケースが多いです。

経過観察しやすいレンタルボート店で、私が「うがい」を実施した

30馬力も2馬力も、すでにこの世を去っております。

完全バラバラにしても、電気系統については

後日何か出ることもあるくらいです。

海はなめたらあきません、24時間ほどでこんなに

錆びております。

一番良いのは、水没させないことですね。

皆様、ご安全に!

 

 

 

 

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