残業して一気に整備
みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか?
今日は朝から2日分ぐらいの仕事が集中し、
午後からは電池切れくたくたになっていた
私です。
チームソフトバンクの挑戦が終わったようですね。
残念です。
いい線いっているという感じもあった様ですが・・・
次回は日本人クルーによる参加も期待したいです。
がんばれ!チームソフトバンクジャパン。
さて、整備で入っている
TOHATSU M9.8B(S)
YAMAHA F9.9FMHS
YAMAHA 25NMHS
の整備を残業しながら一気に・・・
まずはM9.8Bを。
絞りがすごく狂っていました。
オーナー様、試運転してほしいとしきりに言っていたのですが、
これが原因だったのかな?
勝手にこれほど狂うはずはないのですが・・・
キャブのメインジェットも半詰まりでした。
YAMALUBEキャブクリを使って洗浄します。
短時間できれいになります。
有難うYAMALUBE!
時短の究極兵器ですわ。
ギヤオイルもプロペラシャフトも異常なし。
シャフトのグリスがカサカサでしたので
たっぷり塗っておきました。
TOHATSUのシフトシャフトの縁切りはスプリングピン。
これ、接続時に間違うことがないので大好きです。
最後に試運転しながらキャブレターの
最終調整をおこないます。
無事完了、お次はYAMAHA F9.9FMHSです。
内部アノードを点検します。
5~6年経って、体積は十分なのですが、
これ以上膨らむとはずせなくなるので
交換します。
¥100円ぐらいの部品代です。
外れなくなって中に落ちたら、大変ですから・・・
試運転したら、検水口からの水が霧状にでるので
確認したら、何か詰まっています。
貝殻の破片?
取り除いて、正常になりました。
ギヤケースをはずしてビックリしました。
ワタクシ、F9.9Fの分解は初めてだったようです。
「すごく細いシャフト・・・・」
この細さにするのは、かなり材質やいろいろ自信が
あるからでしょうから、すごく進化していると
言うことでしょう。
軽量化にも貢献していること間違いなし。
なお、このようにバーチカルシャフトの中間を
細く「クビレ」させるのは、万が一のプロペラなどへの
強烈な衝撃事故のとき、ここが折損して
クランクシャフトなど重要部を守る役目もあると聞きます。
YAMAHA船外機の進化を目の当たりにしました。
インペラーは卍党でした。
オーナー様、ちょうど良い時期に
交換のご依頼をいただいたようです。
お次は気の進まなかった、
他の人に2回修理をしてもらったが
アイドルエンストを繰り返すという
YAMAHA 25NMHSです。
「他の方がやっても直らないなら、
私がやっても直らないかも知れませんよ」と
事前に申し上げて、それでもというのでお預かりを
したのですが・・・
エンジンを吹かしていると、すごく調子がいいのですが
アイドリングでは、クシャミをしてすぐに停止。
オーナー様のおっしゃる症状のとおりです。
この25NMHSは、 2気筒で2キャブレターのモデルです。
なので、上下のキャブレターの調整を同じにしたあと
上下のキャブレターの弁の開閉角度を同時に同じ角度で
開いていくようにきっちり調整を
する必要があります。
難しい作業では無いですが、神経は使います。
まず上下共にきっちりキャブを整備調整します。
(上のキャブレターが少し狂っていました)
前方のエアクリーナーカバーをはずして
弁を見ながら、一度全閉設定にしてから
連結ロッドの長さをきっちり調整し、
同調を完璧にしないといけません。
キャブレターを一度はずすと、取り付け位置が微妙に変るので
毎回きっちり調整が必要です。
ここも狂っていました。
スロットルカムも当りっぱなしで
スロットルオフ時の遊びがなかったです。
エンジンを掛けたり停めたりしながら
何度も微調整を繰り返し、
正常になりました。
オーナー様、停止しなくなりましたよ。
分解はしなかったので安く済みました。
ワタクシの2ストローク船外機の4連キャブレターの師匠は
T社のFさんです。
大昔、4連キャブレターの微調整&同調を舞鶴で
細かくみっちり教えていただきました。
4スト船外機の4連キャブの師匠はY博士とH社のTさんです。
マニュアルには書いていない奥義は
一子相伝のごとくプロ中のプロに教わって
感謝とともに身につきました。
おかげでなんとかご飯が食べられます。
さあ、お次はMERCURY シープロ15です。
だいぶ修理が追いついてきました。
夏本番に向けて、がんばります!
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