強トルクになった新型BF225Dでかっ飛び~
それは、一本の電話から始まりました。
「Honda 225馬力のカタログありますか」
有ると答えると、隣の隣の街から取りに来られました。
聞けば現在使っている船外機の調子が悪く、載せ換えを検討中だと
言うことです。
調子が悪くなる前の時点でも、加速がもう一つで
多人数で載ると、なかなかプレーニングしなかったので
パワーのあるHondaを考えてみたいと・・・
消費税の増税も有りますしね。
1度見積を書き直し、メーカーの販促キャンペーンにも助けられ、
また、お客様の熱いHondaラブコールにも助けられ
ご契約を頂きました。
いつもどおり、やってきていきなりバラされる
BF225D君です。
メーカー組立て時にも防錆や塩害対策はされていますが
私独自の部分にも防錆の塗装やグリスアップしておきます。
そういえば先日ハイエース買ったサービスマンのNさんも
同じことしていたなぁ。
みんな、考えることは同じです。
せっかく新品を買っていただいたんですから、
最高のお仕事でお返ししたい。
ボートは下見に行きましたが、マルチメーターの配線が届くか、
心配で心配で夜も寝られない。
私の工場で実際に繋いで、長さが大丈夫か確認したあと、
また分解して持って行きました。
このマルチメーターは見やすくて、使いやすくて
セットも楽々取り付けなのでお勧めです。
BF40D~BF250DのNMEA対応機種の全てにセット可能です。
「数年前に買ったんだ」という人も、セット可能です。
絶対にお勧めです。
↓マルチメーターの動画
お客様に作業前、新品バッテリーをお預かりしました。
逆接続防止の為、+端子を赤く塗っておきます。
最近、船外機の換装作業を手伝ってもらっているAさんに
今回も同行していただきました。
フォークリフトの免許を持っているので、助かります。
マリーナさんも、無償でフォークリフトを貸していただきました。
本当に有難うございます。
08:30から作業し、昼食はマリーナ併設のレストランで
満足ランチを食べて、17:30までがんばり、形だけは
セットができました。
あとは、綺麗に配線を束ねたり、掃除したり、試運転です
しかし、マリーナの部長さんから、
「明日は風が強く、降ろせるかどうか・・・」
少し心配しながら、予約をしていたマリーナ併設のホテルに
宿泊いたしました。
(晩御飯も温泉も最高でしたよ。Aさんと過ぎてしまった夏
を惜しみながら乾杯しました。
そういえば去年も明石で同じ乾杯したなぁ)
翌朝、朝食を食べながら窓の外を見ます。
海面には
白ウサギが飛んでいます。
「やばいな~」
考えても仕方ないので、配線を綺麗に束ね、ボートをクリーニングし、
陸上試運転まで実施しました。
完璧です。
あとは風だけ。
また今日もお昼に満足ランチを頂きました。
食事に向かう私に、部長さんが
「せっかく来ておられるのだから、何とかして
降ろしましょうか」とご提案していただいて
勇気百倍です。
15:00まで待って、降ろすことになりました。
それまでの時間はまたボートを洗ったりして
過ごします。
15:00になりました。
出港します!
さすがに先ほどまで強風注意報が出ていたぐらいですから
横からの風はきついです。
慣らしのついでに風裏になる海面までそろそろと
走りました。
ハイブリットカーのメーターと同じようなシステムで
巡航速度で走行中にリーンバーン(希薄燃焼)モードに入ると
メーターの虹のようなところがグリーン色に変って
省エネモードで走っていることを教えてくれます。
スロットルレバーをガンガン動かすと、
なかなかエコモードに入りませんよ。
巡航速度になったら、不要なレバー操作を控ええ下さい。
数秒でエンジンのECUが認識して、リーンバーンモードに
移行します。
さて、風裏静かな入り江に付きました。
プロペラの先生であるMr-HONDA MARINEさんにも相談して決定した
このプロペラサイズがボートに有っているか、確認をする時間です。
オーナーが心配されていた加速は、最高速は・・・
ガバッときつめにスロットルレバーを空けます。
想像以上の強トルクがボートをぐんぐん前に押します。
Aさんがこの横幅の大きなボートのアフトデッキで
加速にびっくりしてひっくりかえりそうになり
「ギャッ」と声を上げます。
私も、事前の「まったり加速」情報があったので
ロケット発進にびっくりします。
新型BF225DのBLAST効果が、思った以上にでています。
「このボート、こんなに軽々走ったっけ?」
小さな入り江を全部使う必要が無いぐらい短距離で
WOTに達します。
チルトを調整し、素早く最高速を探します。
32Knot達成です。
船底塗装がなければ、もっと出るのでしょうね。
しかもガソリン満タンです。
今までは200馬力で27~28Knotということでした。
25馬力大きくしたのは、加速や、大人数の対応と
オーナー様「・・・VTECがほしい・・・」との事で
選択されました。
225君・・・やばい・・・
帰港すると、スタッフがすぐに近づいて来られます。
完璧なマリーナですね。
「何ノット出ました」
と聞かれ、
「32です」
と、答えると、
「ええっ」と感心していただきました。
私も、今までのBF225Aの感覚があったので
30Knotぐらいではと思っていました。
マリーナさんでボートを洗っていただき、片付けしたあと
オーナーさまに電話して完了の報告をします。
加速の件、最高速の件をご報告すると、大変喜んで下さり
「Hondaにして良かった」と言って頂きました。
「感涙!」
今回も、大変に良いお仕事をさせていただきまして
オーナー様、マリーナ様、Aさん、
組み立ててくれた細江工場の皆さん、
その他アドバイスを頂きましたMr-Hさん
販促で助けていただいたSさんに感謝でございます。
皆様本当に有難うございました。
BF225D XRJ君、ガンバって。
大漁を祈願していま~す。
そして、増税前ありがと~っ!!
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