夏場のオーバーヒートの点検修理
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
本日もお盆休み前の緊急のひとつで
業者様のご依頼でBF225AK3の点検に行って来ました。
の症状は「オーバーヒート」
お客様が運転中にブザーが何度か鳴ったということで、
業者様が運転すると、鳴ったことはあるが、ほとんど
鳴らないというものです。
9時になってマリーナオープンとともにボートを上架し、
冷却系統を点検します。
少し気になったのは、これ・・・
船体に貝やフジツボが付くと、底を流れる水流に
気泡が発生し、その気泡が船外機の冷却水取入れ口まで
届いてしまうと、スピードやトリム姿勢にもよりますが
水がうまく吸えない瞬間が発生する場合があります。
この状況はスピードが早いほうが、オーバーヒートし難い
傾向となりやすいです。
今回もプレーニングに入る瞬間に発生しやすいと
言っておられました。
これは、掃除後の船底中央付近の写真です。
貝が付いていた痕の白いブツブツは少ないですね。
そしてこちらは、船外機の直前の船底。
多量の細かな白いブツブツは、フジツボを落としたあと
はがれて出来たものです。
全く無かった中央部と比べるとわかりやすいですね。
船底塗料を塗るとき、船外機の前方の1~2mぐらいの
船体最深部のところは特に重要です。
ワタクシ、新人のときに23ftのボートが売れて、外注さんに
船底塗装をお願いしたことがありました。
夏になって、オーナーより「ボートが走らない、ヒートする」
と電話が有って、上架点検すると、同じような状況で
すごく怒られたことがありました。
そのときは船台に載ってている部分だけ塗料を
1回しか塗らなかったのが原因でした。
今回は・・・犯人探しが私の仕事ではないので
関心ありません。
当然インペラーも交換。
損傷はありませんでしたが、曲がり癖が付いていたので
新品の方が揚水能力は少しは高いはずです。
でも、念のための処置ですが。
あと、これも念のため
開く温度が低いサーモスタットをテスト投入。
これは、冬場にオーバークールすることもあるので
素人さんがテストすることは厳禁です。
お客さんに安全にお盆休みに使っていただくための
裏技です。
気になる方は、エンジンを買ったお店のサービスマンさんに
相談をしてください。
今回も、後日様子を見させていただくということを
約束した上でのテスト投入です。
これでもオーバーヒートするなら、エンジン内部の
塩詰まりの可能性が高いので、分解修理することに
なります。
これで、収まってくれることを願うばかりです・・・・。
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