塩分が最も始末に悪い
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
先日の海の日に、海に行かなかった罰当たり男です。
すいません。
またお客様にお酒を頂いてしまいました。
恐縮至極に存じます。
週末が来るのが、楽しみです。
マーキュリーのF2E(4ストローク2馬力)が
修理にやってきました。
出港後にエンジンが止まり、その後掛からなくなり、
オールで漕いで帰ってきたとのことです。
お帰りになった少しあと、再度お電話があり、
「前に出航時に大波をかぶったことがある」
とのことです。
エンジンは全く掛からず、燃焼室に燃料を入れてリコイルすると
一瞬ですが始動できました。
各部チェックに入ります。
燃料タンクをひっくり返して確認します。
小さなゴミが少々入っております。
水は少ない感じです。
燃料フィルターには錆びの粉のようなものが
大量に・・・(泣)
「携行缶がダメかもしれない」と、ご自分で言われていましたが、
たぶんそれが原因かと・・・
「うわっ」・・・
干からびた海水の痕跡・・・つまり塩がびっしりです。
内部で塩が詰まると、100%完全には溶かせないのです。
ゴミ、砂、錆び、雨水、軽油、エンジンオイル・・・
いろんなものがキャブレターに入ったまま、弊社にやってきますが、
日数の経過した海水=塩分が最も始末に悪いです。
私のイメージでは、このように干からびた状態のやつで
助かる率は50%もないかと・・・
残り50%のうち、その半分は「使えないことは無いが、調子はイマイチ」
て言うイメージでしょうか。
(50%=キャブレターご臨終、25%=動くが調子イマイチ、25%=キャブレター直る)
キャブレター内部の上側、つまり天井にも
茶色い塩分?が付着しております。
一応、塩分を溶かしてくれる「ソルトオフ」を
塗布して、溶けるのを期待します。
しばらくしてから修理の方向性を考えるために
仮組みして、エンジンを掛けてみます。
チョークやスロットルのON-OFFを繰り返し、
10回以上のリコイルで何とか始動できました。
中速以上は問題なさそうですが、低速や
吹かした瞬間に一瞬、もたつきがあります。
ベースアイドルを高めに調整してから退社しました。
翌朝、冷えた状態での始動を試みます。
2~3回のリコイルで始動できました。
しかし吹かした瞬間の一瞬のもたつきは、そのままです。
オーナー様に電話し「キャブレター交換」と「現状のまま
修理」の2択でお話しました。
キャブレター交換は辛いので、(部品¥13,500-)
何かあっても苦情は言わないので、現状の修理をしてほしいとの
ご選択となりました。
しばらく様子を見て、もしダメだったらキャブレターを
交換するとのことです。
そうそう、フロリダのICASTに行っておられた
T店長が無事帰国されました。
お土産にUSAバージョンのHonda船外機カタログを
持ち帰り頂いたようです。
有難うございます。
土産話(武勇伝)も楽しみにしておりま~す。
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