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台風のあとの回航は「流木~」と叫び続けて声が枯れるんですわ

皆様ご機嫌はいかがでしょうか?

まだ少し喉が痛む今日のワタクシです・・・・

先週私は、オーナーA様、ご友人の先輩B様、

20年来の常連様で、A様をご紹介いただきました

C様と4名で、遠方までボートを取りに行ってきました。

台風や、その他いろいろあり電車が止まっていたりして、

新幹線やっと乗れて、現地に向かいます・・・

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夕方現地にやっと着いて、マリーナに向かいます。

燃料などの精算を済ませ、明日の回航の準備を・・・

ヤ〇〇系列店のこのマリーナ様、明日遠方まで帰る

我々を気遣っていただき、いつもより早くマリーナを

開けていただけることに・・・(感涙)

宿に戻って、早めに晩御飯を(ご馳走様でした)食べて、

明日に備えました。

翌日、5:30にマリーナに着くと、少しして

約束よりさらに早く、スタッフの方々が次々到着。

すぐにボートを降ろしていただき、予定よりさらに早く

出航できました。

霧雨が降ってきました・・・

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でも海の状況はベタ凪ぎで、楽させてもらいます。

オーナーの運転で、しかし台風のあとの「流れ物」を

警戒して、両脇にも見張り態勢で、4人全員の目で

ゴミなどを探しつつ距離を稼ぎます。

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潮目を見つけると、必ずといっていいほど大きな

ビニール袋や流木があって、スローで障害物を避けました。

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大型船航路と平行に走ります。

そろそろ道半ばとなってきました。

ボートも人間もそろそろ燃料補給かと・・・。

四国の仁尾マリーナに連絡し、寄港しました。

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到着とともにすぐにてきぱきと給油していただき、

有難う御座いました。

2Fのレストランは朝からお客さんで一杯でした。

近所の方も、我々のようなクルージングの方にも

すごく便利なマリーナですね。

我々もモーニングセットを食べて

(昨晩に続き、ご馳走様です。)

小一時間の休憩で再びコースに戻ります。

瀬戸大橋をくぐります。

オーナー様たち3名は初めてとのことですので、

プチ撮影会になります。

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この間、ボートはずっと18~20Knotです。

もっと出るのですが、エンジンをいたわり、

燃費も節約して走ります。

流れ物を発見するたびに、

「11時~リュウボ~ク」

「12時~ゴミイッパ~イ」

叫んで、運転者に知らせます。

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写真中央の左寄りにゴミが写っているのが

見えるでしょうか?

この仕事をしていると、流れ物の発見は勝手にうまくなるようです。

でも、私はまだまだです。

視力は関係ないようです。

一緒に乗っていると、私より先に見つける業者様が

おられます。

身近では、リゾートマリンのE社長は、いつも私より早いです。

しょっちゅう回航されているので、海に

目が慣れているのでしょうか?

備讃瀬戸の航路も、端っこを走らせていただきます。

本線の邪魔をしないように、気を使います。

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この間ずっと海は静かでした。

最後に、鳴門に向かうか、明石を抜けるか迷います。

小豆島の海の駅に寄港して、昼食を取りながら

相談します。

私は遠回りしても明石を抜けたかったのですが、

海保のMICSの情報では明石の風速が16mで

鳴門が12mだったので、鳴門廻りが決定しました。

小豆島から鳴門に向かいますが、昼食の間に

天候が一変していました。

もう18Knotで走るのは、無理です。

Aさんの意見で、鳴門大橋の下を通るのではなく、

小鳴門を通過しました。

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静かです。

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さっきまでがうそのように静かです。

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嫌な予感がします。

これは「嵐の前の・・・・・・」

的中しました。

小鳴門を出たとたん、私のマリン人生でも

3本の指に入るぐらいの、大時化です。

そう、本気の鳴門は、怖いんです。

ペラが空を切る音がします。

キャビンの外に出て、波に体を持っていかれると

助からないので、みんなでキャビンに入ります。

方向転換も、もう出来ません。

ゆっくり進むしか、出来ません。

思わずA様に「タバコ1本ください」と

やめていたんですけど、吸わずにおられません。

いまさら「明石・・・」と言っても、意味がありません。

3人でこのとき運転していたオーナーを励まして

(オーナーが一番、冷静でしたが・・・)

ピンチを切り抜けます。

長~い長い時間が、やっと過ぎ去り、

何とか海峡を抜けることが出来ました。

見慣れた沼島が、見えてきました。

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あともう少しです。

やっとキャビンからでて、見張りが何とかできる状況になったとたん、

進行方向はゴミだらけです。

「11時~なんか四角~い?ああ、パレット~!」

「前方~リュウボ~ク、リュウボク、流木!」

声の限りに叫び続けます。

「ここまで来て、事故はご免やわ!」

到着のその瞬間まで、見張りを続けます。

やっと、目的地に帰って来れました。

防波堤では、オーナーの友人が何人もカメラを構え、

無事帰港を歓迎してくれました。

終わりよければ、全て良しです。

さあ、今後は太平洋で活躍してくれるでしょう。

オーナー様、ご友人の皆様、

有難う御座いました。

大漁をお祈り申し上げます。

〇〇〇〇〇Ⅵ号のマリンライフに

幸多かれ~!

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