プロペラスリップと卍党と白濁
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
今日は本来、出張作業の予定でしたが、
雨天で延期になりました。
予定が詰まってきているので、恨みの雨です。
お預かりして修理している業務使用のHonda BF15Dですが・・・
グリスを注入すると内部に溜まっていた水がポタポタと
あふれてきます。
長い間グリスアップしていなかったのかな?
サーモスタトを点検しようとしたら、ボルトが折れました(泣)
ネジの修正開始ですわ・・・
プロペラを外すと・・・ライン巻き巻き地獄です。
と、いうことは・・・
外れてほしかった予想通りのギヤオイル乳化・・・
時間が無いときに、やめてほしい試練。
でも、上の方が先に噴火しました。
なんと不運。
インペラーも「卍党」なので交換するか・・・
プロペラシャフトのシールがあたる部分が
凸凹に削れています。
ラインのタタリ思われます。交換や!
ちなみに下に写っている通り、シリンダーヘッドも
外してメンテンス中です。
お次は点検でお持ちいただいたHonda BF2DK2、
あまり使っていないとのことです。
たしかに綺麗。
ギヤオイルを抜きます。
少々汚れていますが、問題ない。
安心します。
プロペラシャフトには少々ラインや草を巻いていました。
取り除きます。
燃料タンク内に異物が見えたので確認すると
粒粒の水と少量のゴミが入っていました。
調子を悪くする犯人は除去します。
お次は本日やってきたTohatsu M9.8B、
沖合いで突然、エンジンは吹けるがゆっくりしか前に
進まなくなったとのことで・・・
あわてていてカウルを持ってくるの忘れたとのことでした。
まずはプロペラをはずしてみます。
「ああぁ、ここですわ」
完全にプロペラがスリップしています。
お預かりして、他にも異常が無いか点検を・・・
「うわっ」
「ギヤオイルが白濁しとる」
お客様に電話して、プロペラだけで済むと思っておられる
安心をぶち壊しにします。
「悪いところは全部修理してください」
わかりました、チェックを開始します。
乳化したギヤオイルを抜いて、圧力テストします。
「あれれ~」
圧を掛けてクルクルしても、圧をキープしています。
「ウォーターシールは無事」
では、、なぜ・・・
各部チャックすると!
パッキンが2重になっていて、内側は純正ですが、
外側はなんと、自作の柔らかいゴム製のものが
付いていました。上下とも!!
ここから入ったんですね・・・水。
自作ゴムが不要な作業を増やしてしまいました。
圧力テストの為にインペラーまで分解して、
これも「卍党」だったので交換しときますわ。
明日はBF150A4の整備点検で昼間は留守になります。
明後日21日は祝日ですが、仕事が積んできたので
営業の予定です。
GW10連休まで、がんばるしかないわぁ~
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