スケグは単なるプロペラガードにあらず
皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか?
昨日マリーナの近くでゴチになったお好み焼が大変美味で
また仕事が有れば再訪したいと誓った私です。
そのお仕事とは・・・
係留で15年選手、ひっこめるとじゅるじゅる作動油が漏れるPTT,
片方は過去に交換済みのようです。(色が違う)
依頼を受けた場合、私はシールだけ交換せず、キャップも
ロッドも新品に交換しています。
特に長年係留の場合、ロッドに錆や傷が付いていると
すぐにシールのリップが破れたりして・・・再発することあります。
ちなみに、今回交換した全部の部品代合わせても税込¥13,000-ぐらいです。
再度油漏れて、再度上架やり直しなんてことになったらって考えたら
全部交換の方が逆に安く付くかもしれません。
話変わって、船外機のプロペラは通常、右回転していますので
その右回転方向に偏った「クセ」みたいなものが発生してしまいます。
結果、直進性が悪くなったりするので、その癖を修正するために
色々な工夫がされています。
まずトリムタブです。断面が飛行機の羽根のように
片方がまっすぐで片方が膨らんでいます。
左右に角度を変えることができ、微調整できます。
次はスケグの根元などにある、このポッチ、これも
そういった役目をしていると思います。
最後は船外機の一番下にある、スケグです。
モデルによって微妙に違いますが、トリムタブと同様に
飛行機の羽根のような偏った形をしていたりします。
こういった工夫で、右一辺倒の回転方向で出た偏性を
直進に向く方向へ修正しているのです。
「スケグは単なるプロペラガードにあらず」
船外機は先人の工夫のかたまりなのです。
あと先日ゴムボートに穴が開いた艇ですが、
オーナー様が5年間無償修理券の権利を行使されて
某メーカー様が修理に来てくださいました。
(注:底がFRPのリジットハル型の大きいゴムボートなので
メーカーに送ることができませんでした。)
専用接着剤で完璧に修理された気室、これで安心ですね。
聞くと、この工場で使用されている接着剤は
湿度の管理等が必要とのこと。
私も専用の接着剤がほしいなぁ~
でも、さすが某メーカーさん、さらっと完璧に修理して
苦言の一言も言わず、スマートに帰っていかれましたよ。
で、本日は・・・・部品が届きましたので
岡田商事(株)さんのアイパイロットの修理をしました。
(すぐに届いて助かりましたよ)
巻いた釣り糸がプロペラシャフトのシールの内側まで入っていたので
分解して内部に水が入っていないか確認しました。
海水は入っておらず、ホッとしました。
明日取りに来られます。
間に合ってよかった~。
本日はこの辺で、有難う御座いました。
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