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オーバーヒートの修理と、水を通さないとポンプケースまでやられてます。

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

ご無沙汰しております。

今週は月曜から、非常に気分が良い私です。

day2-06

「トロ・ロッソ ホンダ、4位入賞!」です。

この調子で徐々に上位に食い込んでいって、

3年後ぐらいには、前のように強いホンダに

なってほしいと願っております。

少し前に買って頂いたボートの初回点検を実施しました。

まずは船外機の点検と初回のオイル交換。

S1

エンジンオイルは最初の20時間で交換をします。

慣らし運転で鉄粉などが出易いし、

組立て時に「はみ出た」液体パッキンの

微細な端っこなどもあったりします。

S2

同じ理由でギヤオイルも交換します。

S3

慣らし運転と、初回のオイル交換をするかしないかで

エンジンの寿命が変ってくると言います。

これをしないと、私はすごく気持ちが悪い・・・ので

当社では、お買い上げ後の初回の点検の作業費は無料で実施しています。

(オイルなどの部品代は掛かります。)

S4

慣らし運転後のオイル交換がすんで、

スッキリ気持ちよく動いています。

S5

進水式のときに、思ったよりシナリが大きいので

iPilotエレキ台に補強を入れて、足の長さも

1cm延長しました。

S6

ステーも1本増やして3本に増強。

これで大丈夫でしょう。

(思ったより予算が・・・(泣))

S7

トレーラータイヤの空気圧も点検。

初回点検が無事終了しました。

S8

お次は不調のBF15D3君です。

短時間だと油断して陸上でエンジンを掛けてしまったとのことで・・・

S9

短時間でも・・・絶対ダメです。

水が無いと羽根とケースの摩擦熱で、

インペラーもケースもやられてしまいます。

S10

羽根がバラバラになると、破片があちこちに行ってしまい

捜索が大変です。

S11

破片を体内に残しておくと、後日水路を詰まらせ

原因不明の熱にうなされることになります。

必死で各部を分解し、撤去します。

S12

ケースも熱で溶けてしまいました・・・

S19

カップがゆがんで納まりません。

残念ながらケースも交換です。

S14

他にも回転不調があるとのことです。

本来ならインペラーの修理後に試運転して症状を確認するのですが

一度に全部見積もりしないといけないので、

自作装置の「下半身が無くても運転でき~る」で

試運転します。

S15

おっと、水洗ジョイント内部で逆止弁が壊れ

水が漏れています。

本来なら分解して修理ですが、このエンジンは

淡水使用なので・・・

S16

最新型に投入されている(これ考えた人、感謝)

ボルトとパッキンを使って安く対応しました。

S17

回転不調の原因は、単純なスパークプラグの故障で

交換したらきれいに回り始めました。

多分、1度も交換していなかった(12年間)ので

寿命でミスファイヤしていたようですね。

これは定期点検をすれば、事前に防げる故障です。

S18

あと、エマージェンシークリップが外れてもエンジンが

停止しないとのことで・・・これもスイッチの寿命ですね。

接点が限度を越えて悪くなったのでしょうか?

スイッチを交換しました。

次は、毎年実施の定期点検のときに、たまにブザーが鳴り、

温度センサー2と3に大きな温度(数値)の違いがでていた

BF225A6の修理に行ってきました。

S20

マフラーには少々塩がこびりついていますが、

そんなにひどいようには見えず。

サーモスタットや温度センサーもチェックし、

あれこれ水圧やら色々使って掃除をして、

それでも視認できる明らかな不具合がないので

昼食もパスしてひたすら分解と確認と組立てを繰り返し、

再度ギヤケースと新たにドライブシャフトハウジングを外して

マフラーやウォーターパイプまで外して確認して、

で、オーナー様と同乗で試運転してみたら・・・・・

S21

直っておりました。

同じ状況で80℃を超えていて、温度センサー2より10℃以上

高かった温度センサー3が、ほぼ同じ温度か場合によっては

低くなっております。

「これが原因ですわ」と、お見せできるものがなかったので

試運転まで少し不安でしたが、結果オーライというやつです。

今回のケースの試運転ですが、

パソコン診断機を扱いながらずっと艇をハンプ状態で

運転をしないといけなかったので

08:30~16:30までずっとお付き合いいただきました

オーナーT様に感謝です。

お昼頃、バラバラのエンジンを見ていたマリーナ様には

「今日中に終わると思っていなかった」と言われました。

1日で終わってよかったです。

海の神様に感謝!

お次は、これもオーバーヒート系の修理ですが、

BF15D3と同様に、水を通さず陸上でエンジンを掛けてしまった

BF225AK3です。

S22

大型で通院治療や入院はしてもらえないので、

こちらから診察に行きました。

マリーナ様と打ち合わせ後、ギヤケースを外すと・・・

S23

4ストEFI船外機で外まで溶けているのを見たのは、初めてです。

8馬力以上のHonda船外機は、設定した高温の温度になると警報ブザーを

「ピー」と鳴らし、それでも運転を続けたら、

1分後にエンジンを強制停止させます。

なので、簡単にはケースまでやられません。

強制停止したあとも、何度もエンジンを掛けたのでしょうか?

S24

溶けて強烈にくっ付いていたケースを引っ剥がすと

カップが半回転したりインペラー自身も溶けたり

えらいことになっていました。

S25

とりあえず、これらの部品、全滅です。

さすがに225は「下半身無くても運転でき~る」では

試運転は恐いので、冷却ポンプ周りが全部直ってから

再度確認いたします。

いくら頑丈なHonda船外機といっても、

水を通さない状況は想定外です。

皆様、絶対に水無し運転は厳禁です。

現在の順番待ち君・・・

DSCF6845

「順番が来たら番号でお呼びしま~す」と

いうような立派な工場では有りませんが、

もう少しお待ち下さ~い。

 

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