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アキレスHB-350DXの艤装

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

懲りもせず、またお客様に頂いてしまいました。

紅白でおめでたいワイン。

M0

白はすでに私の体内です。

赤は今晩?

いや、もったいないので、

しばらくは目の保養にします。

Hさま、おいしゅう御座いました。

ありがとうございます。

田原社長に分けていただいて以来、ここ最近すっと

掛かりっきりだったアキレスHB-350DXが

やっと完成し、納品できました。

M4

このボートは、ひさしぶりに脳みそフル回転で

じっくり艤装をさせていただけて、やりがい120%でした。

M5

ゴムボートなのでロッドホルダーの取付け場所に悩みました。

トレーラーからの乗り降りを考え、つまずかないように

ロッドホルダーの高さをハッチにあわせてカットして

取り付けました。

M6

ハッチもエレキベースに干渉しないように

開口できます。

iPilotのアンテナは踏まないように

向こう側にいます。

M7

お客様のガレージに確実に入るように

ソレックストレーラーにはスイングトングを

取りつけました。

M8

スペアタイヤはパンクの為の装備ですが、

取り付け位置はスロープで船首よりボートに乗り降りするとき

はしご代わりになるような位置にセットしています。

M9

船外機のバッテリーコードと燃料ホースなどは

ボート色に合わせて白いコルゲートチューブで保護し、

タイラップで留めました。

船底内を這わさなかったのは、後々のメンテナンス性を

重要視した為です。

M10

オーナー様は釣りで乗ることが多い予定ですので、

アフトデッキを広く取りました。

iPilotや始動用のバッテリーと燃料タンクは

工夫して、もともとのメーカー取付けのタンク固定ベルト金具を

外して位置を変更して工夫し、前方座席下に集中させました。

M11

後のロッドホルダーはポイント移動のときに

一時的に竿を立てたりネットを立てるためのものです。

残念ながら反対舷側は船外機ハンドルと干渉の為に

取り付けできませんでした。

M12

真ん中の燃料タンクにはズレ止めを付けて

ベルトと2段で固定。

ポートサイドの船外機/GPS用バッテリーは

ショート事故防止の為バッテリーケースを装備。

ボートフックはショート防止の為、そのケースの横です。

スターボードサイドの毎回使用後に取り外すiPilot用バッテリーには

外しやすいようにバッテリートレイ式とし、

岡田商事のクイックコネクターでショートもも防止し、

+コードには発火防止に防水ブレーカーを取り付けました。

M14

ipilotのベースはステンレスにて1点ものを作成。

大変苦労した(楽しんだ?)もののひとつです。

M15

取る付けは、何度も試行錯誤をしました。

今回の最大ポイントでした。

M16

エレキをセットした感じは、こんな感じです。

あとスペアタイヤのハシゴ代わりの位置関係も

わかっていただけるでしょうか?

M17

iPilotを外したときのエレキベースです。

片方に寄せているのは、スロープで船首から

乗り降りするときエレキが邪魔にならないように

した為です。

トレーラブルボートの艤装は悩むことが多いです。

M18

艤装が終了し、船外機の試運転をします。

信頼していますので、最後の最後にしました。

M19

ほんの少しですが、ベースアイドルを調整しました。

納品前の微調整は特約店の義務です。

遠方の方で通販でしか入手できない方は、

ご自分での実施になります。

(くれぐれも各メーカーに文句を言わないように)

M20

少しだけ高めにしておきました。

すべての作業が終了しました。

最後の最後に、艤装期間中にボートに積もった

埃を洗い流します。

M21

最近はキッチン洗剤の性能が向上し、

中性でもあってボートを傷めないので

多用しております。

M22

洗艇はこの業界に入った当初から、先輩に

「汚れが取れていないなら洗ったことにはならない」と

シバかれながら、長年工夫して行ってきました。

何百隻?洗ったのでしょうか?

1000隻を超えているのか?

もう、自分でもわかりません。

うまく洗えるようになって1人前のボート屋です。

今回は3回洗いしました。

1回目はしつこい部分汚れを落と為

2回目は全体の薄い汚れを落とす為、

M23

3回目は少しワックス効果がある洗剤を使って洗い、

汚れがつきにくくするためです。

M24

このボートカバーも特注品です。

20年来のお付き合いあいのある

プロのカバー屋さんに製作してもらいました。

ボートとトレーラー色に合わせてブラックを指定。

生地は「サンブレラ」を使用していますので、

ボートが蒸れず、紫外線劣化も避けられます。

ゴムボート特有のトランサムのふくらみには

カバー屋の社長の苦労のあとが伺えますわ。

また、カバーを掛けたまま高速を走りたいという

お客様のリクエストにも答えたつくりと

なっています。

当然、エレキベース部には裏に擦れに対する補強を

忘れていません。

ひさしぶりにボートがいなくなって空いたスペースをみて

寂しい気分になってしまいました。

さて、私は今回、どれだけオーナー様が脳みその中で描いた

イメージに実際のボートを近づけることが出来たのでしょうか?

オーナー様、楽しい仕事をいただきまして

感謝申し上げます。

次回の進水式の日は日本晴れになりますように、

お祈り申し上げます。

 

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