もちを焼いているのではありません。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
本日、12月初めからのヘビーな修理の最終機が
やっと出来上がりました。
で、点検などの延期をお願いしていたオーナーの皆様に
受付可能になりましたとメールや電話をし始めたのですが、
お一人、「電話してませんけど・・」とご連絡が。
では、私誰と勘違いしていたのでしょうか?
BF20DかBF25Dの方だったと思います。
心当たりのある方、申し訳ございません。
受付可能になりましたので宜しくお願い申し上げます。
さて、その最終機のHonda BF90A XRTN君です。
個人売買で買ったら「あちゃ~」だったとのことで、
スイベルシャフト、チルティングパイプなどのヘビーな作業に
キャブレターOH、内部アノードの交換、インペラー交換。
さらにサーモスタットがなぜか入っていなくて、怖くて
ウォーターパイプ付け根のグロメットも点検することになりました。
人間なら「病気の総合商社や~」とか言われるパターン?
さて、ストーブで何をしているのでしょうか?
もちを焼いているのではありません。
船外機屋さんしかわからないですよね、すいません。
答えは、スイベルケース組み立ての準備です。
極まれにですが、出張でこの修理を実施してほしいと
言われることが有ります・・・・
私は10tもパワーが無いので、無理です。
もれなく船外機を外して持ち帰りで~す。
でも、ここ10年ぐらいの新型は、どこのメーカーも
この周辺の耐久性がUPして、修理することが無くなってきました。
それだけでも、無理して新品船外機を買うほうが良い理由に
なるというものです。
古い船外機はここにアースコードが無いので、現行のタイプと
同じにするため増設します。
M6のタップを切って・・・
パワートリムのシリンダーと直接アノードを連結するようにします。
これで、安心ですね。
インペラーも交換します。
プレート下が塩まみれになっていました。
前回の交換は、いつぐらいだったのかな?
ここ数年って感じではなさそうでした。
内部アノード全部交換が途中で追加になったので
排気側ウォータージャケットの中のを交換します。
逆のインテーク側も、当然交換。
設計が古いので結構分解しないと交換できません。
最近の機種はみんな、交換が楽になりましたので、オーナー自身でも
簡単に交換できるようになりましたね。
キャブレターのOHに入ります。
インテークマニホールドが昔の紙のガスケットなので、
時間を掛けて丁寧にそぎ落としていきます。
ここも最近は、どこのメーカーもOリングなどに
代わりましたので、修理が楽になりました。
そうそう、
「なぜお前はサーモスタットを外されていたのかな?」
聞いても、答えてくれません。
仕方ないので、徹底的に水周りを点検します。
時間も掛かるし、お金も掛かる。
ウォータースクリーン~ポンプを経由して
ウォーターパイプの上のグロメット部までは
OKでした。
来たときエンジンを始動したらクシャミをしたり、
回転ムラが有ったので報告したら、
キャブレターOHもご依頼になられました。
分解すると詰まりは無いが、全体的にほんのりと汚れがあるパターン。
「あれっ」
3番キャブのスロージェットの頭が砕けています。
外そうと思っても頭が無くて力が入らないので外れません。
本来なら、最悪はキャブレター本体交換ですが
詰まっていないようなので、組み上げ後の
試運転で判断することにします。
綺麗になりましたキャブレター。
全部組み上げた時点で夜の21:00を過ぎたので、
試運転は翌日、今日の午前中に実施しました。
同調など終了しオーナーにご連絡。
なにやら店頭に展示していた中古の8馬力もほしいと
急きょご購入、有難うございます。
先ほど2台積んでトラックでお持ち帰りになられました。
どれだけ長寿命なのでしょうHonda船外機
製造番号からするとBF90Aは1996~1999ぐらいになります。
一番古いパターンなら23年前、新しくても
20年前のエンジンがまだ走っている・・・
クルマではなく、海での話です。
いつまで使えるのでしょうか~
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