皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか。

一昨日は「新型BF150D」のセットに行ってました。

行った先のマリーナ様は屋根と言うか、サービス工場があるので

いつも雨でも予定変更せずに作業できるので助かります。

今回は元々付いていたものよりパワーダウンしての換装になり

ボートの船底形状もVの深いものなので

150馬力でも事前の予想では、「ギリギリ」になります。

本田技研のMr-PROPのHさんの予想でも、少し厳しい感想でした。

当日はK君にも同行をお願いし、スルスルと換装を済ますことが出来て

「明日は試運転するだけ」で、宿に向かうと

「予約入っていませんけどぉ」って、ええっ！

月末のBF250Dのセットと同じ日に予約を入れていました。

慌てて探すも、周辺はどこも満室（泣）

仕方なく空室の有った隣の県まで1時間走ることに・・・

当然翌朝は泊りにも関わらず早朝に起きてまた1時間走って

試運転・・・んんっ、雨・・・で、一時的に止んだのを見計らって

最終チェックに・・・

この、新型になってからさらに販売の増えたBF150D君は

本当に価格も性能も優等生です。

一番心配なのは立ち上がり、プレーニングするのか？

ゆっくり暖気も兼ねてマリーナを出港し、

気兼ねなくプロペラテストのできる海面に到着しました。

マリーナさんから運転を代わっていただき、「真剣テスト」の

お時間です。

停止状態から「ガバっ」とリモコンレバーを前に倒します。

すると、アンダーパワーでディープVハルにもかかわらず

予想外の動きが起こって

立ち上がりで活躍する、加速装置の「BLAST（ブラスト）」を

いっぱいに使い過ぎて、一瞬で立ち上がりました。

「あれっ、なんでなんで（いい結果ですが）？」と思った瞬間、

WOTでトリムアウトすると、6000ｒｐｍ以上まで回ってしまいます。

マリーナさんと目と目が合って、同時に「ゆるい！！」

事前の予想では、私もMr-PROPさんも〇〇ピッチだったのに。

桟橋に戻って、テストペラを〇△ピッチに1つキツくしました。

実はMr-PROPさんは「ステンレスプロペラなら〇△でも回るよ」と

予想されていました。

今回の希望はアルミプロペラですが、ピッチ予想はさすがプロペラの天才。

この人を継ぐ者は現れるのだろうか？

キツくなったピッチでも、少し立ち上がりが遅くなりましたが

「ガバっと」ではなく「ゆるゆる」でも確実に上がるので、

さらにオーバーレブもしなくなったので

「これで行きましょう」と言う事で、OKとなりました。

桟橋に戻って上架し始めたら、再び雨。

本社に〇△ピッチの新品ペラの出荷を依頼して、無事終了。

今回も気持ちよく換装が出来たので幸せいっぱいです。

オーナー様、マリーナ様、海の神様、有難う御座います。

お次は「BF250D電子リモコン機の無償修理」を実施していました。

BF250D（225/200/175も）のシフトのリンクロッドを

強化されたものに交換する作業です。

このエンジンでやっと、私のノルマの物は最後になります。

「全部の交換に一カ月半かかって申し訳ありません」

この部品の破損は、国内では1つも出ていないとか。

そんなに壊れそうには見えませんが

交換しろと言われたらしないといけないのが

艦隊勤務の掟なので、実施しました。

また別の日ですが、常連様の15年選手のBF150Aの定期点検をしました。

サーモスタットの周辺は水温が高いですし

温度をコントロールする重要か所なので、定期点検が必至です。

特に今回のオーナー様のボートは係留艇で

水洗いはされていないので、余計に私がきっちりと

ケアしてあげないといけません。

外したら、内部に塩の塊がゴロっといて、こびり付きも多く

水量が減少していたと推測できました。

丁寧に内部を清掃します。

この時、キツくガリガリすると内部の塗装やメッキに傷がつくので

ゆっくり、ゆっくり、掃除機で吸いながら実施します。

最後に、プレートが樹脂製からアルミ製に再変更になったので

プレートとサーモスタットを交換しました。

オーナーは20年使うと宣言されてHondaを買われていますので

しかも洗わない係留であと5年間もたせないといけません。

現在2000時間オーバー。

消耗品は安い部品が多いので、気前よく交換するのが良いですね。

防蝕亜鉛もきっちり交換しましょう。

私は、ケチなオーナー様には

「エンジンオイル交換しなくても防蝕亜鉛は交換してね」と

お伝えしています。

すると、両方交換していただけます。

急に冬みたいになりましたね。

まだまだ依頼を頂いておりますので、寒くなったからと

お休みはもらえません。

有難い事です。

頑張りますぅ～