皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
先日、電話に出ると、数日前に修理を完了してお引渡ししたばかりのお客様から
「エンストし漂流した（怒）修理したばかりなのにあんまりではないか」と強いお叱りです。
聞くと、川のなかほどまで出たところでエンジンが止まって
掛からなくなって、漕いで岸に戻ったと。
「すぐに持ってきてもらったら診ます」
「その後は、どうなりましたか」
問診すると、その後、エンジンは掛かっているようです。
燃料の残量を聞いたら1/3ぐらいだということで
「たぶん、燃料が少ないことで少しエアを吸ったのでは
ないでしょうか」
「修理後、大変調子が良かったので、たぶんどこも
壊れていないはずですが、持ってきてください」
とお伝えしました。
私は、修理後に必ず10～20分ぐらい試運転しているので
故障のままお返しする可能性は低いと思っています。
（他の方の試運転動画↡）
あと、必ずお渡しの時にもエンジンを掛けてから
お渡ししています。
お渡し前運転を始める前は、
現地から「こらー」とお電話をいただく事が多かった
（なぜかほぼ全部2馬力です（泣））のですが、
渡し前運転実施に変えてから、数年に1件ぐらいに減りました。
試運転中は暇なので、ワックス磨きしたり・・・
今回は、1段チルトアップもしたということで、
余計に燃料の流れが悪くなってエアを吸ったのかな？
あと、よく聞かれることは
「1年ぐらい使ったら、オイルが漏れてきた～」というやつ。
この2つの穴からいつの間にか垂れた後が付いているというやつです。
ここから、「垂れた後が付いているだけ」のやつは、
異常なしのケースがほとんどです。
（ブローバイガスに含まれていたオイルが出てきただけ）
ぽたぽた漏れて、オイル量が減っている場合は
運転せずにご相談ください。
そのようなケース、私は見たことないですが・・・
あと、使い終わったらここのネジを緩めて
キャブレターからガソリンを抜いてください。
それだけで、
「1年前に修理してもらったのにエンジンが掛からない」と
のちに反撃にあう苦情を言わなくて済みます。
今は少なくなりましたが、
何度、持ち込んでこられた目の前でキャブレターをばらして
「ほらぁ」とお見せすることがあったかです？
2馬力船外機はEFIではないので、
「自動でアイドリング回転を保つEACV」や
「温度や圧力から噴射を計算する賢いECU」は付いていません。
少しのことでエンストすることがありますが、そのあとすぐに掛かって
スムーズに走れば、異常はないでしょう。
今回のお客様も、辛抱強くいろいろご説明を聞いていただき、
少し様子を見ていただくことになりました。
ご理解いただき、有難うございます。
さて昨日は、先日バウハンドレールを取り付けたお客様からの
追加のご要望で、「ボーディングステップ＆ラダー」をつけてくださいと。
ボートは係留保管なので「浮かべたまま無理ですか」と言われましたが
「無理です」と、回航します。
海は広いな、おおきいいなぁぁ♪
最高です。波もありません。
クルマを回送してもらう助っ人Aさんも
乗せてあげたい、最高の回航日和です。
この業界には、「九州～大阪」の長距離でも
「回航大好き」とか平気で言うE社長みたいな強者がゴロゴロ。
（私はそれほど変態ではないですが）
しんどくても、海が好きなので続けているという方
たくさんおられます。
ステップは安心のリガーマリン製です。
過去に何個付けたかな？
何個も付けているので、ほんの少し加工してから
持って行ったりしています。
いい仕事していますリガーマリンエンジニアリングさん。
いつも有難うございます。
オーナー様
「安心してください、巻いてません」
一応、グリス塗っておきました。
8：00に上架してもらって、15：00ごろ
取付ともろもろの工事が終わりました。
帰路につきます。
帰りも、海の神様は優しかったです。
難所の海峡が、この通り。
GPVで日程決めてよかった！
途中、でっかいお舟と進路がクロスします。
私がポートサイド側なので進路を譲ります。
後ろからマジマジみました。
動く生コンやさんか？それとも要塞か？
嘘かと思うような、鏡のような海です。
「もっと、永遠に乗っていたい～」
（やばい、天気の良さに私も変態の仲間入りしそうに）
いろんな船とすれ違いながら、あっという間に
回航は終わってしまいました。
ほぼ同時に港に愛車CR-V君が入ってきました。
Aさん、ご苦労様でした。
やっぱり海はやめられない。
最近パチンコの行列がTVで話題になりましたが、
あれが「海」なら、私は並ぶのか？
今回もいい仕事が出来ました。
オーナーさま、ありがとございます。
さて来週も艤装の仕事が入っています。
今年は出張作業が多いです。
がんば・・・いや、楽しみます！