未分類

HONDA BF2DXの故障の原因はオイル不足が引き金に・・・

皆様ご機嫌はいかがでしょうか?

映画「ダンケルク」観て来ました。

WWⅡ大戦の飛行機が大好きな私にとって、

英国のスピットファイヤ、モスキートや

独国のメッサーシュミット、ハインケルやスツーカが

出てくるので、ヨダレものです。

これら航空機に積まれているエンジンですが、

当時、

英国機は「ロールスロイス社」製であり、

独国機は「ダイムラーベンツ社」製なんです。

ちなみにロールスはキャブレター、

ダイムラーは燃料噴射(機械式)エンジンで、

宙返りするとキャブレターは・・・・

ミリオタネタはこのぐらいにして、

私の感想は、「英国人のための永遠の0(ゼロ)」

って感じでしょうか?

さて、お預かりしているHONDA BF2DXの修理なのですが、

当初の予想に反し、苦戦してしまいました。

J1

オーナー様、お預かりのときに

「エンジンが突然掛からなくなって、見たらエンジンオイルが

少なくて補充したが掛からず、自分で修理しようとして・・・」

J2

キャブレターを壊してしまったとのことでした。

圧縮はある程度あるので、軽症と思っていたのですが・・・・・

修理見積もりの為、テスト用キャブレターを装着しますが、

火が飛んでおらず、エンジンが掛かりません。

「んっ、電気系の故障?めずらしい・・」

いえ、これが原因でした。

J3

なぜかヤマハ用のセーフティークリップが付いていました。

ホンダ用をつけると、「ブルンブルン」始動しました。

電気系あちこち点検し、少し回り道をしてしまいました。

エンジンが掛かりましたが、非常に調子が悪く、

ディーゼルエンジンかと思うぐらい振動します。

「そういえばオイルが少なくて・・・と言われていたが」

少し、寒気がしましたが、

内部のことに違いないので

仕方なく分解に入ります。

J4

マフラーに見たこと無いぐらいカーボンが・・・

「ああっ・・・勘弁して~」

J5

バルブのクリアランスが全然無くて、0.04の

ゲージが入りません。

「何が起こっているんだ???」

分解を進めていきます。

ひたすら、ひたすら、

約20分後・・・

「ああああああああああぁ~」

J7

バルブを開閉するカムギアが大きく削れています。

J8

これは、オイルレベルファインダーより若干下に有り、

ぎりぎりエンジンオイルに漬かっているような位置にあります。

エンジンオイルの量が少なかったため、摩擦で削れて

しまったと推測します。

初めて見た症状です。

オーバーヒートの熱ではないので、変形はしていませんし、

他のパーツも熱でやられたようなものは皆無です。

J9

ブローバイホースは折れ曲がっていて役目を果たしていません。

J10

一番心配だったクランクシャフトとコンロッドは

無事でした。

「良かった~」

J11

シリンダーも、大きな損傷は無いようです。

J12

排気側のバルブシート部が荒れています。

エンジン不調の為、燃焼不良になったせいでしょう。

J13

バルブも排気側は、この通り・・・真っ黒で・・・

J14

しかしいつも思いますが、

2馬力なのに、良いピストンを使っています

HONDAさん。

耐久性には労力をかけるのですね。

さて、やっと原因がわかって、見積に入れそうです。

明日、オーナー様に連絡が出来そうです・・・

 

コメント

  1. 千鳥 より:

    古い記事へのコメントに質問を残すことになりましてすみません。
    自分もちょうど今、オイル切れによる不調に見舞われている最中です。
    オイル切れになった直接の理由は、シリンダヘッドカバーのサビによる穴あきでオイルが漏れたことによるものと原因がわかったのですが、オイル切れになるまで気づかなかった理由は、オイルレベルファインダの不具合です。

    オイルレベルファインダからは、オイルが潤沢に入っている状態の液面レベルでした。
    ・・・が、オイルドレンを開けてもオイルは出てこず、オイルを追加するとエンジンの不具合も回復しました。

    「オイルが入っていないのに、レベルファインダでは液面が十分上の方にある」といった不具合はあり得るものでしょうか。
    また、そうなった場合にはレベルファインダを交換するしかないでしょうか。

コメントを残す

*