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TOHATSU・M90Aの出張修理とアドバイスは難しい・・・

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

昨日は出張修理で海のすぐ横で1日作業をしていたのですが、

ツナギの下のインナーはヒートテックとツナギ風フリースの二重で、

HONDAニット帽子&ネックウォーマーと完全装備でした。

横で見ていた常連様とオーナー様はとても寒そうで、

冬の到来を感じつつ、作業でした。

で、その作業ですが・・・

M90-1

1991年製のTOHATSAU・M90Aでした。

前の会社にいた時は、たくさん販売したことがあり、

慣れている?感覚で作業開始。

オーナー様は20年近くお付き合いのある常連様のご紹介でした。

事前の情報では、症状は、

①エンジンが中速以上吹けあがらない。

②キャブレターは全部新品に交換済み。

③いろいろ修理をおこなっているが、自分自身および

 マリン関係ではない技術者の方の作業

といった内容でした・・・・

到着し、ゼロから各部を確認していきます。

M90-2

M90-3

M90-4

このあたり、たまに狂っていておかしい場合があります。

全開や全閉のストッパーの位置が・・・・・・(泣)

エンジンを掛けようとプライミングすると、2番のキャブレターが

オーバーフローしていて、ガソリンがドクドクと・・・

「全部新品に」というのは、間違いだったようです。

キャブのOHをオーナーに進言しますが、

「先週OHしたところなのに、なぜだ」と言われて・・・

先週も不調を直そうと、ご自分でOHをされていたようです。

でも、OHするしかありません。

ついでに1番や3番も確認しますが、

分解してよかったです。

圧縮は・・・・

一番シリンダー

M90-1番

二番シリンダー

M90-2番

三番シリンダー

M90-3番

二番が低い!?と言う結果でした。

測った直後は少ししか気にしなかったのですが・・・

その後エンジンを掛けて試運転します。

水圧センサーを解除すると、全開まで回るようになりました。

センサーの不良もあったようです。

海上試運転でも5500rpm付近まで回るようになりました。

大きな原因は、キャブレターと水圧センサーだったようです。

ただ・・・サーモスタットのカバーのボルトが塩で固着して取れず、

シリンダー外壁水温も計ると38℃と低い?走行直後でも・・・・

2番の圧縮も低かったし・・・

常連さんは、「Hさんに持って帰ってもらってきっちり修理したら」

とアドバイスされたり・・・

残りは、オーナーがご自分でされることになりました。

私も、そのほうがいいと・・・・・

M90-5

23年前のエンジン。

このカバーのデカールのデザイン、新しいほうですね。

たぶんカバーだけ、途中で新しくしたんでしょうか。

アドバイスは難しいですね。

はっきりと言ったら気分を害されることもある。

ぼやかして言うと正確に伝わらないこともある。

ブログを書いている今でも、どう伝えるべきだったか

悩んでおります。

う~ん、人間のお医者さんは、

手術前には「はっきりと」言っておられるの?でしょうか・・・・・・・・・・・・・・。

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